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2025.03.17

アンチパターン、SaaS開発支援ツール「SaaSus Platform」最新バージョンを提供開始生成AIを活用しAPI実装をわずか60分で!「Smart API Gateway」機能を新たに搭載

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◆「SaaSus Platform」最新バージョン・新機能「Smart API Gateway」開発背景

近年、世界中で急速に普及しているSaaSサービスはAPI連携による相互運用性の向上が競争力の鍵となっています。金融、医療、物流など、複数の異なる業界がシステム間のデータ連携を通じて新たな価値を創出する今、誰でも接続できるAPIの実装は、すでにグローバル標準となっています

さらに、AIエージェントの急速な進化に伴い、AIエージェントがAPIを活用し、SaaSを操作することによって業務を遂行するということが可能になってきています。そのため、APIを公開し、AIエージェントが活用できる状態にすることは、発展していく生成AIのエコシステムに参入する上で不可欠な要素となっています。一方で、日本国内のSaaSはAPI連携においてグローバル水準に大きく遅れを取っており、これがSaaSによる生産性向上を阻害する一つの要因となっています。

当社は、国内のBtoB SaaS開発現場における人材不足の解消やエンジニアリングの価値向上を目指し、2022年より『SaaSus Platform』を提供しています。『SaaSus Platform』は、B2B SaaSサービスに必要な共通機能(認証・認可、テナント管理、料金プラン管理、請求など)をワンストップで自動実装する“コントロールプレーン”として、様々な業界におけるSaaS開発現場を効率化しています。これにより、開発企業はこれらの基盤機能をゼロから構築する必要がなくなり、開発運用コストを削減しながら、コア機能の開発に集中できます。

そしてこの度、『SaaSus Platform』は、新たに「Smart API Gateway機能」の提供を開始しました。本機能により、APIの開発・公開プロセスが飛躍的に効率化され、SaaSの相互運用性が強化されます。本機能では、生成AIを活用してAPI定義を自動生成し、APIエンドポイントや各種API Gateway機能を提供します。さらに、API公開に必要なインフラや認証機能も自動で提供されるため、簡単にセキュアなAPIを外部公開できます。この機能拡充により、『SaaSus Platform』を活用することで、SaaS事業者は既存のアプリケーションをSaaS化できるだけでなく、外部SaaSとの連携も容易に実現できるようになります。

APIの実装には下記のような機能が必要です。

・API公開(エンドポイントの実装や動作検証含む)

・APIキー管理

・認証機能

・認可機能

・スロットリング

・ドキュメント自動生成

・IP制御

これらを独自に実装する場合、各機能ごとに仕様を検討し設計/実装していく必要があり、合計で約990時間かかる規模になります。

(※Java言語のフレームワークであるSpring bootを使用した際の当社見積もり)

「Smart API Gateway機能」はこれらをわずか60分で実現するものであり、従来比で作業の削減率は99%に達します。


◆ 新機能「Smart API Gateway」で利用可能となる主な機能

・Smart API Gateway 概要

お客様のアプリケーションのソースコードに指定のアノテーションを付加することで、SaaSus Platform がお客様アプリケーションの各種機能をAPIとして外部公開できるようにする機能です。API提供のためのインフラや認証機能などが自動で提供されることで、API構築や運用のノウハウを持っていなくても、セキュアなAPIを外部公開することができます。

・機能概要

・APIキーの発行、管理

ユーザーごと、テナントごとにAPIキーを発行、管理できます。それぞれのアプリケーション利用者やテナント単位で独自のAPIキーを持つことができるため、きめ細かなアクセス管理が可能になります。

・認証機能

APIキーによる認証を行います。クライアントアプリケーションからAPIリクエスト時にAPIキーを送信することで認証され、誰がどのAPIをコールしたかを識別することができます。

・認可機能

ユーザーのロール(役割)ベースのアクセス制御(RBAC)によりAPIへのアクセス制御を行うことができます。ユーザーに割り当てられた役割に基づいて、利用可能なAPIエンドポイントやリソースを制限することができます。役割は、SaaSusコンソールやSaaSus APIによってカスタマイズすることが可能です。

・スロットリング

エンドポイントごとに異なるスロットリングが設定でき、APIコールのレート制限をかけることができます。APIの重要度や負荷に応じて各APIエンドポイントの呼び出し頻度を個別に制御し、システム全体のパフォーマンスと安定性を確保できます。

・ドキュメント自動生成

APIの仕様を自動解析し、開発者向けに利用可能なドキュメントを生成します。生成されたドキュメントは、APIの利用方法、パラメータ、レスポンス形式などを視覚的に確認できるサイトとして公開され、APIの利用開始と活用を円滑にサポートします。(近日公開予定)

・IP制御

特定のIPアドレスやIPレンジからのアクセスのみを許可することができます。セキュリティ要件の厳しい環境でも、設定された接続元からのみAPIにアクセスできるよう制限し、不正アクセスのリスクを軽減します。

※すべてのプランでご利用いただけます。

https://saasus.io/pricing

◆BtoB SaaS 開発運用のためのSaaS『SaaSus Platform』について

『SaaSus Platform』は、BtoB SaaSの開発/運用/販売を支援するSaaSです。SaaS開発に必要な共通機能(認証・認可、テナント管理、請求管理など)をワンストップで提供することで、BtoB SaaSの開発を加速します。SaaS提供事業者は、ゼロからSaaSを構築する負荷が低減され、コア機能の開発に集中できるため、開発期間の短縮や運用効率の向上、販売プロセスの自動化を実現できます。新規SaaSの立ち上げだけでなく、パッケージソフトウェアなど既存アプリケーションのSaaS化にも対応しています。

現在、幅広い業界の企業が導入し、SaaSサービスを開発・市場投入した事例もあります。また、この度実装された「Smart API Gateway機能」でAPI実装することで、他社SaaSとの連携加速やユーザー体験の向上を実現し、SaaSビジネスの拡大を支援します。

【SaaSus Platform 公式サイト】

https://saasus.io/

<「SaaSus Platform」提供機能>

1. 認証/認可

・マルチテナント SaaS の認証

・ユーザ管理

・テナント管理

・役割(ロール)管理

2. 料金プラン/請求

・料金プラン管理

・請求業務の自動化(Stripe連携)

3. SaaS 運用・連携機能

・Amazon EventBridge連携

・AWS MarketplaceへのSaaSプロダクト掲載支援機能

・ユーザー行動履歴ログ機能

・SaaSインフラ管理機能

・Smart API Gateway

4. 多言語でのSDK提供

・PHP、TypeScript、Java、Go、Pythonを公開済み

・C#(近日公開予定)

◆株式会社アンチパターンについて

当社は『日本のソフトウェアエンジニアを憧れの職業へ』という理念を掲げるスタートアップ企業です。ソフトウェア開発支援や内製化支援、エンジニア教育、採用事業を通じて、日本のIT業界の発展に貢献しています。また、国内で2社しかいないAWS SaaS コンピテンシーパートナーとして、SaaS開発に不可欠な『SaaS コントロールプレーン』をSaaSとして提供し、エンジニアの工数削減や技術ナレッジの提供を支援しています。