2024.02.14
SaaS Engineering Meetup#5「AWS re:Invent 2023 SaaS関連報告会」イベントレポート

皆さんこんにちは!
今回の記事では、2023年12月13日(水)に開催された第5回 SaaS Engineering Meetupの当日の内容をご紹介していきます。
1. SaaS Engineering Meetupについて
「SaaS Engineering Meetup」とは、SaaSに特化したトピックを取り上げるミートアップ形式のイベントです。
SaaSを学ぶ機会を皆さんと共有し、SaaSの知見を広めるために様々な観点から企画・開催していく予定です。
・企画趣意書はこちら:https://note.com/y_ozasa/n/nc147f35bba26
2. 第5回「AWS re:Invent 2023 SaaS関連報告会」概要
第5回「AWS re:Invent 2023 SaaS関連報告会」では、 2023年11月27日 – 2023年12月1日に開催されたAWS re:Invent 2023に現地参加した方々を登壇者に迎え、SaaS関連セクションやそれに関連したトピックについてお話しいただきました。
- ・開催日:2023年12月13日(水)12:30~13:00
- ・登壇者:
- 株式会社 Works Human Intelligence 加藤文章さん
- Amazon Web Services, Inc. Aya ZOOKさん
- 株式会社アンチパターン 小笹佑京
- 株式会社アンチパターン 矢ヶ崎哲宏
今回はSaaS Engineering Meetup初のオフラインでの開催となりました!
3. 当日のセッションの内容紹介
ここでは当日のセッションの内容を少しだけご紹介します。
AyaさんによるSaaSの現状についてのお話しから実際に現地に参加した3名による参加報告が行われました!
セッション①:2023年の SaaS の現状(Amazon Web Services, Inc. Aya ZOOKさん)
- ・SaaS 市場の観察
- 現在もSaaSはさまざまなユースケースと業界との関連性において成長を続けている
- ・SaaSエコノミックスの新方式
- 成長を重視した視点⇨Rule of 40の新しい加重ルール
- ・APNによる支援リソースの紹介
- 「Build>>Market>>Sell>>Grow」あらゆるフェーズでのSaaSビジネスの支援
セッション②:AWS re:Invent 2023 /SaaS 関連セッションを⾒てきました(株式会社アンチパターン 矢ヶ崎哲宏)
- ・「コントロールプレーン」と「アプリケーションプレーン」について
- 「コントロールプレーン」=SaaSのグロースに必要な共通機能群
- 「アプリケーションプレーン」=SaaSごとに異なる価値提供の核となる機能
- アプリケーションプレーンの管理をコントロールプレーンで集中的に行うべき
- ・SaaS anywhere
- リソースの一部がリモート環境にあるなど分散した拠点にSaaSのアーキテクチャが分離されたモデル。それらをどう管理していくかのパターンと戦略を解説。
- 可用性と信頼性をどこでどのように担保するのか?が鍵になる。
セッション③:AWS re:Invent 2023 セッションレポート(株式会社アンチパターン 小笹佑京)
- ・参加レポート『SAS304 | SaaS deep dive: Inside a scalable, efficient multi-tenant architecture (スケーラブルで効率的なマルチテナントアーキテクチャ)』
- スケールを考える上では「オンボーディング」「運用」「デプロイメント」の3つはどんなSaaSにおいても重要
- ワークロードを分析し各事項を検討の上、アーキテクティングし続ける必要がある。
- ・参加レポート『EUC206 | Convert desktop apps to web-based delivery or SaaS without refactoring (デスクトップアプリをリファクタリングせずにウェブベース配信またはSaaSへ変換)』
- 世の中のアプリケーションの8割程度がまだデスクトップアプリであると言われているが、レガシーアプリケーションの大半が近いうちにクラウドサービ スを利用した機能拡張や非効率なコードの置き換えが行われると目される。
- ・総括
- 日本においては、まだまだSaaSのテクノロジー面の研究がされていない。その理由の一つに、SaaSがグローバルに展開されていないことが上げられるのではないかと考察される。
本セッション資料はこちらに公開されています。ぜひご覧ください!
https://speakerdeck.com/oztick139/aws-re-invent-2023-session-report
セッション④:AWS re:Invent 2023 SaaS関連報告会(株式会社 Works Human Intelligence 加藤文章さん)
- ・Executive Summitについて
- 業界問わず世界から技術系のCxO、VPクラスの方が招待されるイベント(日本人はとても少ない)
- ・Executive Summitに参加して感じたこと
- トレンドはやはり生成系AIだがビジネスに取り入れるべきかどうかについてはまだまだ意見が分かれている。
- ビジネスの在り方についてはどの会社の方もThink BigとInvent and Simplifyの話をされていた。
- ・今回のre:Inventの発表などを踏まえてSaaS関連に影響がありそうなこと
- SaaS×AIではお客様に価値がある機能を提供し続けることと、生成系AIを活用できるデータを集めていくことが重要。
- 低軌道衛星ブロードバンドネットワークの実現はSaaSにおける通信環境の重要性との親和性が高く、今後のSaaSの可能性を広げるかもしれない。
本セッション資料はこちらに公開されています。ぜひご覧ください!
https://speakerdeck.com/fumiakikato/aws-re-invent-2023-saasguan-lian-bao-gao-hui
4. 今後のイベントのお知らせ
SaaS Engineering Meetupでは今後もミートアップを企画・開催してまいります。
これからもSaaS Engineering Meetupを応援いただけると嬉しいです!
(connpassグループページ:https://saas-engineering-meetup.connpass.com/)